なぜGoogleアナリティクスでは分からない?
集客施策の評価ができない
スマートフォンのアクセスや新規/再訪、リスティング広告に検索集客など
集客施策についてはクロス分析で課題を発見したい。
例えばスマホで新規訪問者が検索で訪れた場合のCVRが低いとしたら、それを改善する必要がありかもしれません。Googleアナリティクスの3つの指標をクロス分析できるでしょうか?
「デバイス」×「新規/再訪」×「チャネル」のクロスは必要
実際に多くのサイトで、スマートフォンで自然検索で訪れた新規訪問者が非常に多いのに、ゴールに到達していないことが見られます。また、パソコンのリスティング広告で集めた新規訪問者でCVRが低いことが問題となることも少なくありません。こうした状況は、上で述べた「デバイス」×「新規/再訪」×「チャネル」のどこかに隠れています。
ただ全体的に「スマホのCVRが低い」というデータを見て、あわててスマホサイトのリニューアルを行ってはいけません。まずはスマホの新規訪問者を検索で集客しているページを対象に、内容を調整するべきです。こうした精密な分析をお手元のGoogleアナリティクスで行う方法を考えてみましょう。
非常に煩雑な、Googleアナリティクスの「3項目クロス分析」
Googleアナリティクスにもクロス分析の方法は用意されています。右図は、スマートフォンやパソコンといった「デバイス」レポートに、「セカンダリディメンション」という機能を使って、検索やリスティング広告といった「チャネル」を掛け合わせた集計結果となっています。しかし、もう1つ、新規訪問者かリピーターかという3つ目の指標を組み合わせることはできません。
3項目のクロスをつくるなら、「セグメント」機能で「デバイス」(3通り)×「新規/再訪」(2通り)×「チャネル」(8通り程度)を掛け合わせたディメンションを作成することになります。48通りの設定を繰り返さなければなりません。しかも、セグメントは同時に4つしかデータがとれないので、12回データ取得を繰り返してやっとクロスのデータを取得することができます。
これは忙しいウェブ担当者に、あまりおすすめできる方法とは言えません。