ホームページ・リニューアルの進め方 サイト構成表

今回はサイト構成表の詳細なつくり方を、(1)現状のサイトの構成表をつくる、(2)リニューアルのサイト構成表をつくる、という2つの方向でご説明しましょう。今回はサイト構成表の詳細なつくり方を、(1)現状のサイトの構成表をつくる、(2)リニューアルのサイト構成表をつくる、という2つの方向でご説明しましょう。

これは、ホームページのリニューアルの進め方として非常に重要ですので、実際にエクセルを開いて、体験的に読んでいただければ幸いです。

●現状のサイト構成表をつくる

今のホームページが50ページくらいあって、1年後にリニューアルを予定している、という状況で考えてみましょう。

前回ご説明した方法で、まずは「概略サイト構成表」を作成した、というところからスタートします。

 ホーム    /
 企業情報   /company/
 製品情報   /products/
 技術情報   /technology/
 採用情報   /recruit/
 お問い合わせ /inquiry/
 English   /en/
 サイトマップ /sitemap.html

このように、実際のホームページをブラウザで表示しながら、第1階層、第2階層の内容を、グローバルナビゲーションに出てくる順番にエクセルに入力し、概略のサイト構成表を作成しました。

全ページ分の詳細のサイト構成表は、これの間にページを入れ込んでいくということでできあがります。

今の例ではホームの次が企業情報となっていますから、企業情報のトップを開いてみましょう。

まずは企業情報と製品情報の間に何行か挿入して、そこに企業情報内のページを書き入れていくことにしましょう。企業情報のトップからのリンクが次のようになっているとします。そのリンクの順番にクリックし、ブラウザのアドレス欄からURLをコピー&ペーストするという形で次のように書き込んでいきます。

 企業情報トップ /company/
 会社概要    /company/outline.html
 社長メッセージ /company/message.html
 コンセプト   /company/concept/
 沿革      /company/history.html
 事業所一覧   /company/offices.html
 交通アクセス  /company/access.html

エクセルの行は、ページがあれば必要に応じて挿入して増やしてください。

仮に、「コンセプト」には複数ページがあるとしましょう。これも順番に追いかけていきます。

 企業情報トップ   /company/
 会社概要      /company/outline.html
 社長メッセージ   /company/message.html
 コンセプト     /company/concept/
  製品開発について /company/concept/development.html
  環境を守る    /company/concept/environmental.html
 沿革        /company/history.html
 事業所一覧     /company/offices.html
 交通アクセス    /company/access.html

これで、企業情報配下の全ページが順番に採録されたことになります。

細目ページのある「コンセプト」について、「製品開発について」「環境を守る」の2ページについては、内容欄を1文字下げています。これは、エクセルではセルにスペースを挿入するのではなく、1列追加して下げていってください。「コンセプト」がB列に書いてあるなら、「製品開発について」「環境を守る」はC列に書いてあるわけです。

エクセルではこのような形になっています。

 ホーム        /
 企業情報       /company/
  会社概要      /company/outline.html
  社長メッセージ   /company/message.html
  コンセプト     /company/concept/
   製品開発について /company/concept/development.html
   環境を守る    /company/concept/environmental.html
  沿革        /company/history.html
  事業所一覧     /company/offices.html
  交通アクセス    /company/access.html
 製品情報       /products/
 技術情報       /technology/
 採用情報       /recruit/
 お問い合わせ     /inquiry/
 English       /en/
 サイトマップ     /sitemap.html

これで、順番に「製品情報」「技術情報」「採用情報」「お問い合わせ」「English」についても、配下のページをブラウザで開きながら、ページの名前とURLを収録していきましょう。ここで見出し行を挿入し、また通し番号の列もつくっていったん完成してみましょう。

 No. 内容          URL
 1  ホーム         /
 2  企業情報         /company/
 3   会社概要        /company/outline.html
 4   社長メッセージ     /company/message.html
 5   コンセプト       /company/concept/
 6    製品開発について   /company/concept/development.html
 7    環境を守る      /company/concept/environmental.html
 8   沿革          /company/history.html
 9   事業所一覧       /company/offices.html
 10  交通アクセス      /company/access.html
 11 製品情報         /products/
 12  製品カテゴリー1    /products/category1/
 13   製品A        /products/category1/productA/
 14    製品A 特長    /products/category1/productA/feature.html
 15    製品A 仕様    /products/category1/productA/spec.html
 16   製品B        /products/category1/productB/
 17    製品B 特長    /products/category1/productB/feature.html
 18   製品B 仕様     /products/category1/productB/spec.html
 19  製品カテゴリー2    /products/category2/
 20   製品C        /products/category2/productC/
 21    製品C 特長    /products/category2/productC/feature.html
 22    製品C 仕様    /products/category2/productC/spec.html
 23   製品D        /products/category2/productD/
 24    製品D 特長    /products/category2/productD/feature.html
 25    製品D 仕様    /products/category2/productD/spec.html
 26 技術情報        /technology/
 27  技術分野AAについて  /technology/content01/
 28   AAとは       /technology/content01/whatis.html
 29   AAの難しさについて /technology/content01/difficulty.html
 30  技術分野BBについて  /technology/content02/
 31   BBとは       /technology/content02/whatis.html
 32   BBの難しさについて /technology/content02/difficulty.html
 33 採用情報        /recruit/
 34  新卒採用       /recruit/newgraduate/
 35   新卒採用 募集要項 /recruit/newgraduate/requirements.html
 36   新卒採用 人材像  /recruit/newgraduate/image.html
 37  中途採用       /recruit/graduate/
 38   中途採用 募集要項 /recruit/graduate/requirements.html
 39 お問い合わせ      /inquiry/
 40  確認画面       /inquiry/confirm.php
 41  完了画面       /inquiry/thankyou.php
 42 English        /en/
 43  Comapny       /en/company/
 44  Products       /en/products/
 45 サイトマップ      /sitemap.html

これで、全ページが並んだことになります。必要に応じてエクセルに列を挿入して、

A列 B列    C列        D列  E列     F列
11 製品情報                      /products/
12      製品カテゴリー1             /products/category1/
13               製品A         /products/category1/productA/
14                   製品A 特長  /products/category1/productA/feature.html

という風に段差をつけていってください。

●お問い合わせについて

上記では、お問い合わせの部分が次のようになっていることに注意してください。

 39 お問い合わせ      /inquiry/
 40  確認画面       /inquiry/confirm.php
 41  完了画面       /inquiry/thankyou.php

39番のお問い合わせのページは送信フォームになっています。フォームを記入して送信ボタンを押すと40「確認画面」に進み、そこで送信ボタンを押すと、41「完了画面」に進み、「ありがとうございました」と表示される仕組みです。

お問い合わせについては、こうしたフォームプロセスについて把握しておく必要があります。フォームは多くの人に見られているのに、確認画面に進む人が少ない。確認画面にたどり着く人は多いのに、完了画面にはたどり着かないといったポイントを分析していけば、サイトの成果改善に直結します。

しかし、確認画面や完了画面のURLを把握できていないウェブ担当者が多いので、これらのサイト構成表に収録して、しっかし把握し、分析できるようにしていきましょう。

●ニュースの扱いについて

これまでページの並べ方を「グローバルナビゲーションの順番に従って」進めてきました。しかし、これで漏れ落ちやすいものとして「ニュース一覧」がありますので注意してください。

トップページにニュース欄があって、そこには3件くらいのニュースが並んでいるとしましょう。その欄に「> ニュース一覧へ」といったリンクがあって、クリックすると、

 ニュース /news/

というページに進みます。これが、グローバルナビゲーションに入っていないサイトも少なくないので、ニュースコーナーを丸ごと見落とすことのないように注意してください。

ニュースは、10年やっているホームページで、年に10件ずつニュースを出していれば、ここだけで100ページになってしまいます。

サイト構成表にしようとすると、100行あるわけです。ウェブ担当者の作業としてはとても面倒です。でも、リニューアルをして新しいページデザインにすべてのニュースを置き換えるとすると、これが一番見積額がかかるところなので、ニュースコーナーに何ページあるかはぜひとも把握しておかなければなりません。

制作会社が良心的で、ニュースを新しいデザインに移し替える作業を1ページ5,000円でやってくれたとすると、

  • ニュース移設費 単価5,000円 × 数量100 = 500,000円

という見積りになります。全部で100万円くらいの予算で、と考えていたら、半分はニュースページを新しいデザインに乗せ換えるだけで食ってしまうことになります。

予算を考えるにあたってニュースコーナーは無視できませんので、既存サイトのサイト構成表をつくる場合は、必ず省略なしにニュースページを入れてください。

ニュースページをサイト構成表に入れ込む理由は予算のことだけではありません。次のようなことにも配慮が必要です。

1)ニュースページは検索からの集客力がある
2)製品を見に来た人が、製品情報ではなく、昔のニュースを見てしまうことがある

ニュースというのは、ほとんどテキストでつくられ、しかもサイトの中で一番更新頻度が高いコーナーです。だから、検索エンジンはニュースが大好きです。同じキーワードを持ったページがサイトに複数あった場合、検索エンジンがニュースのページの方を紹介してしまうことがあるのです。

また稿を改めて解説しますが、サイト構成表をつくったら、Googleアナリティクス「すべてのページ」からデータをとって、どのページが多くアクセスされているか、検索集客しているかを調べます。これを行えば、ニュースコーナーの各ページがどれだけ集客しているかが分かります。

これがけっこうなボリュームになるのです。月に3,000人が訪問しているうち、ニュースページの合計で1,000人を集客していた、というサイトも少なくありません。

しかも、製品が発売されたタイミングの古いニュースが検索エンジンに紹介されることがあります。そのニュースの時から、製品はバージョンアップして良くなっているのに、発売時のニュースが見られてしまうと、せっかく良くなった製品について伝えられないことになります。

今回も長くなりました。次回、このサイト構成表をもっと役立つものにしていきましょう。